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滅菌器の種類を解説

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医療機関で使われる滅菌器には、高圧蒸気・乾熱・ガスなどいくつかの方式があります。衛生管理の徹底のためには、どの方式が自院の器具や運用に合うのかを理解しておくことが重要です。

このページでは、医療現場で用いられる代表的な滅菌器の種類を4つに分けて解説し、用途ごとの選び方を整理します。

滅菌器の主な種類

医療機関で広く使われている滅菌器は、主に以下の4種類です。

  • 高圧蒸気滅菌器
  • 乾熱滅菌器
  • EOG滅菌器
  • 低温ガスプラズマ滅菌器

それぞれの滅菌方法や適した器材・用途には違いがあるため、以下で詳しく解説します。

高圧蒸気滅菌器

高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)は、密閉されたチャンバー内を飽和水蒸気で満たし、高温高圧の状態で微生物を殺滅する方式です。

医療用の高圧蒸気滅菌器には、欧州規格EN13060に基づくクラスN・クラスS・クラスBの分類があります。クラスNは滅菌バッグで包装していない固形物のみが対象で、クラスSはクラスNの対象に加えてより多くの器材に対応。クラスBは滅菌バッグで包装された器材を滅菌できる上位クラスです。

参照元:ジーシー GMDAnote
(https://www.gc.dental/japan/gmdanote-2025-4)

2026年4月調査時点。

乾熱滅菌器

乾熱滅菌器は、160~180℃程度に加熱した乾燥空気で微生物を殺滅する方式の機器です。水分を用いないため、耐水性の低い器具などの滅菌に適しています。

一方、滅菌処理に要する時間が長く、プラスチックやゴム製品には不向きといった特徴もあります。現在は、ガラス器具や金属器具を扱う研究機関・工場での使用が中心で、医療機関での用途は限定的です。

EOG滅菌器

EOG滅菌器は、酸化エチレン(Ethylene Oxide Gas)を用いて微生物を殺滅する方式の低温滅菌器です。50~60℃程度の低温で処理できるため、熱に弱いプラスチック製品やゴム製品の滅菌に向いています。

ただし、EOGには毒性や引火性があるため、滅菌後のガスを除去するエアレーション工程が必須です。処理時間も長くなりやすいため、現在は他の滅菌手段への切り替えが進んでいます。

低温ガスプラズマ滅菌器

低温ガスプラズマ滅菌器は、過酸化水素ガスをプラズマ化し、その作用で微生物を不活化する低温滅菌器です。処理温度が低く、内視鏡やカテーテルなど熱や湿度に弱い精密機器の滅菌に適しています。

EOG滅菌と違って残留毒性が低く、エアレーション工程も不要です。一方で、浸透性が低いためガーゼや液体、粉体の滅菌には使用できません。

種類特徴
高圧蒸気滅菌器 飽和水蒸気で加熱する方式。滅菌時間は数分から数十分と短く、金属器具・ガラス・一部の樹脂製品まで幅広い器材に対応。
乾熱滅菌器 160~180℃の乾燥空気で加熱する方式。滅菌に1~3時間ほど必要。耐水性の低い粉末・油脂やガラス器具に対応可能。
EOG滅菌器 酸化エチレンガスを用いた低温滅菌方式。熱に弱いプラスチック・ゴム製品に対応可能だが、滅菌後に12時間以上のエアレーション(毒抜き)が必要となる。
低温ガスプラズマ滅菌器 過酸化水素ガスをプラズマ化する低温滅菌方式。内視鏡などの精密機器に対応するが、ガーゼ・液体・粉体には使用できない。

このように、滅菌器は滅菌方法によって対応できる器材の範囲が異なります。耐熱性のある金属・ガラス器具が中心であれば高圧蒸気や乾熱、熱に弱い精密機器であればEOGや低温ガスプラズマというように、器材の特性に合わせて選ぶのが基本的な考え方です。

用途に合わせて滅菌器を選ぼう

医療機関で使われる滅菌器は、主に高圧蒸気・乾熱・EOG・低温ガスプラズマといった種類に分けられます。歯科クリニックや一般診療所では、耐熱性のある金属器具を扱う場面が多いため、処理時間が短く運用コストも抑えやすい高圧蒸気滅菌器が第一の選択肢となるケースが多いでしょう。

下記のページでは、各社の小型滅菌器を項目ごとに絞り込んで比較検討できます。ぜひ参考にしてみてください。